株式会社NILは、日本古来の紫根由来成分「シコニン」を水性スキンケア処方で長期安定化させる独自技術について、特許（特許番号：7774860）を取得しました。

紫根の利用は1000年以上前の『医心方』『和漢三才図会』にも記載され、江戸時代には華岡青洲が調合した「紫雲膏」によって、火傷・創傷治療の外用薬として広く普及しました。

日本における外用薬の歴史の中でも特に重要な生薬であり、現代でも医療用成分として紫根・シコニンに関する研究は続いている成分です。

一方で、
・水に難溶
・退色しやすい化学的不安定性
・処方中で色ムラ・沈降・相分離が起こりやすい
という課題により、水性スキンケアへの応用は困難とされてきました。

本特許では、
高濃度シコニン抽出物 × 加水分解型タンニン × AMPS系高分子
という構造で、シコニンを水性中でナノ分散させ、安定化させる実装技術を確立しています。

本技術により、シコニンの高濃度抽出・ナノ分散を安定的に実現し、幅広いスキンケア製品への応用が可能となります。今後、クリームや美容液などへの実装を進めてまいります。

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